先日のこころカフェ「頼るとは?」は、出張などで急遽お休みの方も何人かおられ、こじんまりした対話となりました。(初参加の方は驚かれたかもしれません、いつもはもう少しいます、哲学者も何人かいます)
こじんまりした会だからこそ、いつもになく個人的な話が出てきたように思います。
テーマの「頼るとは?」から意外な方向へと展開していきました。
- 対人援助職をしていると頼られることに偏りがち、人には頼ることを勧めるのにいざ自分がとなると弱さをさらけ出すようで頼りづらい
- 頼られるばかりでメンタルヘルス不調に陥る人は多い
- 管理者としてスタッフから頼られる立場だが、実はスタッフに利用者のケアを任せることで頼っている
- 十分なフォローなく頼ることで辛くさせてしまった経験
- 頼るばかりで年数を経ても頼られる側にいかない同僚に対する陰性感情
- 頼ると依存の違いは?
頼る-頼られるの行き来がないこと・偏りといった不均衡が関わる? - 頼ることに対してどこか負のイメージを抱いている?
- 頼ることは良いこと。一か所集中でなくできるだけ色々なところに頼るように
- 頼る/頼られるは、自己-他者間である程度の線引きがあることでバランスを保てている側面は?
心理:空間・時間が規定されている中での関わり
看護・福祉:生活の中での関わり ⇒枠/線引きが設けにくい? - 組織の中に、頼るばかりで仕事をしない人を良しとする風土があるとバランスが崩れていく ⇒環境的なものの影響
などなど、ケア対象だけでなく、職場のチームメンバーとの「頼る/頼られる」に焦点があてられ、様々な話が出ました。
今回は「頼る」そのものについてより、「頼る/頼られる」に向けていた感情、関係性、「頼る/頼られる」の不均衡が生じる環境的な条件などについて時間を割いて対話が進んでいったように思いました。
またどこかで同じテーマを深めていけると、同じテーマを違った角度から対話して発見があるのかもしれないと思います。(そういうわけで、次年度は、あるテーマを2回連続で対話する試みを検討中です)
次回は今年度最後1月22日です